お久しぶりです。 前回から時間が空いてしまいましたが、現在考えていることについてお話しできればと思い、投稿します。今回は私かずねにて文を書かせていただきました。
このPodcastではこれまで、「脱植民地化」をキーワードに、私たちが気づかないうちに支えてしまっている支配や暴力の構造について考えてきました。
一方、最近感じているのは、「知ること」と「行動すること」は全く別物だということです。
自分の生活や仕事の行動を変えていくことは簡単ではありません。だからこのPodcastも、「知識を紹介する番組」ではなく、私たち自身が試行錯誤しながら行動を変えていくことを発信していきたいと考えています。
その第一歩として今回考えたのが、Podcastの配信プラットフォームを見直すことでした。
私たち自身もGoogleやMicrosoft、Spotifyなど、巨大なプラットフォームの恩恵を受けながら生活しています。それらを一気に手放すことは現実的ではありません。
だからこそ、自分たちが変えられるところから始めてみようと考え、自分たちの発信の場そのものを見直すことにしました。 その過程で、こんなことを考えていきました。
・巨大プラットフォームと、どう付き合っていくのか
GoogleやMicrosoft、AIサービスといった巨大なプラットフォームは、今や生活や仕事に深く組み込まれています。「使う・使わない」という単純な話ではなく、便利さの背景にある構造を知ったうえで、自分たちはどういう選択をすべきなのかを考えました。
・一つのテーマを調べると、別の社会課題へとつながっていくこと
例えば、AIや半導体産業について調べていくと、「データセンターの建設」における、水資源・電力消費の問題、地域経済への影響、さらには戦争や安全保障まで、さまざまな論点が見えてきます。単純な「賛成・反対」では語れない複雑さがあり、だからこそ、一つひとつの論点を丁寧に見ていく必要があると感じました。
・そのためには、どのように情報を集めればよいのか
社会課題について考えようとしても、SNSでは断片的な情報が拡散され、何を信頼すればよいのか迷うことも少なくありません。立場を表明することだけでなく、その前提となるファクトをどう集め、どう判断していくのか。このPodcastでも、そうした情報との向き合い方を大切にしていきたいと考えています。
・そのうえで、自分たちにできる実践として何を選ぶのか
そこで今回たどり着いたのが、「まずは自分たちの発信の場から見直してみよう」という考えでした。
現在このPodcastはSpotifyでも配信しています。しかし調べていくなかで、アーティストへの利益配分の問題に加え、軍事AIを開発する企業への投資や、米移民・関税執行局(ICE)の採用広告がSpotify上で掲載されていたと報じられるなど、Spotifyをめぐるさまざまな議論があることを知りました。
一方で、代替候補として調べたサービスにも、それぞれ異なる課題がありました。例えば、「アーティストに優しいプラットフォーム」として支持を集めてきたBandcampは、買収後に従業員の大規模なレイオフが行われ、労働組合への対応をめぐって批判が起こっています。また、LISTENやCastopodなども有力な候補ですが、将来的な買収や事業方針の変更など、「今は理念に共感できても、それが将来も続くとは限らない」という課題があります。
そう考えると、「どのプラットフォームが正解か」を探すよりも、できる限り自分たちで主体的に運営できる方法を模索することのほうが、本質的なのではないかと考えるようになりました。WordPressを使った自主的な配信なども含め、「自分たちの価値観に近い発信のあり方」を探していく、その過程もこのPodcastで共有していきます。
大きな社会課題を前にすると、何もできないと感じてしまうことがあります。でも、自分たちの活動や発信のあり方を少しずつ見直していくことも、一つの実践かもしれません。
このPodcastでは、完成した答えを提示するのではなく、迷いながら調べ、考え、試していく過程そのものを皆さんと共有していきたいと思っています。
もしオルタナティブなプラットフォームをご存じの方や、WordPressなど技術面で知見をお持ちの方がいらっしゃれば、ぜひコメントやメッセージで教えていただけるとうれしいです。
ぜひ本編もお聴きください。
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